題となっている「瑞雲」とは、おめでたいことの前兆として現れる美しい雲(彩雲)のことを指します。緑や赤など、まるで虹のような五色のグラデーションを纏う彩雲。染による曖昧な色相でその姿を表現したこの作品は、たなびく雲のように空間のなかで飾られています。
1946年に滋賀県の湖北で生まれ、京都の染色職人の街で育つ。京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)西洋画科で学ぶ。オセアニアなどの民族美術研究や、工芸論・染色論などに取り組む。京都に発達した染色文化の新しい可能性を探ろうと、布と染料による表現を続け、さまざまな独自技法を開発。国内外の美術展で作品を発表している。