素材:陶土
展示場所:エスパシオ ナゴヤキャッスル プレジデンシャルスイート(11階)
器になるコトをやめたうつわ
このユニークな題は、成形の方法から生まれたものだと考えられます。使われているのは2種の土。それらを練り合わせた土塊を陶板にし、そこから成形・焼成した際に生じた歪みをそのまま生かす。本作を手掛けた中村卓夫氏が「“土による”造形」と表現するように、人が意図してつくった形ではない特有の自然な揺らぎは、空間に異彩と静かな呼吸をもたらします。
中村 卓夫
1945年金沢に3代続く窯屋の次男に生まれ、父梅山が展開した金沢風「琳派」をベースに「うつわ」と空間の関係領域の拡張を展開する。作品は焼締られた茶褐色の土肌に九谷焼風色絵と加賀蒔絵風技法などを組み合わせ、「現代風琳派」を表現する。メトロポリタン美術館(アメリカ)、東京国立近代美術館工芸館等に作品が収蔵されている。